開催目的
世界的な潮流となりつつある「リジェネレーション」の思想・取組みを、日本ならではの文脈から理解し、実践し、世界に向けて発信していくため「RegenerAction Japan」を開催いたします。
リジェネレーションとは
リジェネレーション(Regeneration)は、サステナブル(Sustainable)の進化した考え方で、単に資源・環境を保存し続けるだけでなく、生態系や社会を積極的に回復・再生することを重視したアプローチです。
RegenerAction とは
RegenerActionは、2021年にFuture Food Instituteによってスタートされたプログラムです。その目的は、政治・環境・人間性・社会・文化・経済それぞれの統合的な再生という6つの重点分野において、参加者の積極的な関与と具体的な行動を生み出すことで、持続可能な社会につながる取組みを増やしていくことです。
「RegenerAction Japan 2023」 実施概要
- 日時
- 2023年12月6日(水)9:00~18:00
- 場所
- 東京コンベンションホール
大ホール ほか -
東京都中央区京橋3丁目1番1号
東京スクエアガーデン5階
リジェネレーションの思考と
世界の潮流を学ぶ
大ホール
Opening Remarks
小澤克人(東京建物株式会社)
サステナブル・リカバリーの実現 ~強靭で持続可能な東京へ~
安部文洋(東京都 政策企画局技監)
経済・テクノロジー・気候変動・人口構造、多くの歴史的転換点を迎え、更なる持続的な発展のため「『未来の東京』戦略」を掲げる東京都。そんな東京のイマとサステナブル・リカバリー(持続可能な回復)の考え方を踏まえ、見据えるミライの東京について、東京都政策企画局技監が戦略を語る。
統合型経済社会への変革の核心となる「リジェネレーション」
英語セッション(同時通訳)
Sara Roversi(Future Food Institute)
イタリア・ポリカを中心にEU政府・市行政・民間企業・市民をも巻き込んだリジェネラティブなエコシステムの形成に取り組むFuture Food Institute. その代表を務めるSara Roversiがリジェネレーションの思考とRegenerActionについて紹介する。
リジェネラティブな開発
英語セッション(同時通訳)
Mario Cucinella(建築家)
イタリア・ルネサンスの象徴であるThe Ideal City(理想の都市)の現代版を大阪万博2025で表現するMario Cucinella。イタリアの伝統をひも解き、現代に形にするというリジェネレーションの思考をデザインへの昇華させるMarioの洞察を語る。
都市の活性化: 北欧における再生の実践
英語セッション(同時通訳)
Sophia Schuff
(Gehl)
都市の活性化は、企業と公共セクターの双方に影響を与え、市民の行動変容を促進する力を与える重要な要素である。本プレゼンテーションでは、統合計画の成功を実証する北欧地域のケーススタディを紹介するとともに、コミュニティ内での社会的・経済的インパクトを測定する方法についても紹介する。
休憩
クロストークセッション
英語セッション(同時通訳)
Sara Roversi(Future Food Institute)
Mario Cucinella(建築家)
Sophia Schuff(Gehl)
相互主義の考え方 - 蝶・キノコ・羊飼いの意外な共通点の例
英語セッション(同時通訳)
Tim West(Human Capitalist)
私たちを取り巻く自然の生態系を基に、ティムはリジェネレーションという世界的な概念について紹介する。なぜ企業やコミュニティ、人々がリジェネレーションに関わる必要があるのか、いくつかの事例から、意外な共通点を探る。
日本の文脈からひも解くRegenerAction
深田昌則(Future Food Institute)
沢俊和
(東京建物株式会社)
世界の潮流としてのリジェネレーションに関する多くの先駆者からの話を受け、日本の文脈からひも解くRegenerActionについてFuture Food Instituteの日本代表を務める深田昌則、Tokyo Food Instituteの代表理事を務める沢俊和を迎えクロストークで深堀する。
リジェネレーションと世界標準の経営の未来
入山章栄(早稲田大学)
谷本有香(Forbes Japan)
リジェネレーションというキーワードの下、世界標準の経営の未来を入山章栄と谷本有香が自身のこれまでの知見と独自の視点からひも解き紹介する。
リジェネラティブとウェルビーイング
柴沼俊一(株式会社シグマクシス・インベストメント)
Beyond SDGsへの取り組みとして、実際の経済・経営にリジェネレーションの思考を接続するため、企業のパーパスと世界の潮流の取り込み方について、柴沼俊一が自身の知見を基に語る。
昼休憩
14時からのセミナーは
会場が2箇所ございます
-
Line A
会場:中会議室Ⅰ
-
Line B
会場:大ホール
リジェネレーションの思考を体感する
~アンカンファレンスセッション~
事前予約制
中会議室Ⅰ
Inspiration Talk
東京・YNKエリアについて
深田昌則(Future Food Institute)
Inspiration Talk
東京・YNKエリアについて
Goals of the Unconference
アンカンファレンス
セッションの目標
Alessandro Fusco
(Future Food Institute)
このセッションでは、オープンな対話を促し、リジェネレーションの思考を体感するためのワークショップと具体的なアクションに向けたマニフェストの設定に焦点を当てます。ディスカッションを通じて、共通の課題に対する革新的な解決策と実行可能なステップを生み出すことが目的です。マニフェストは、東京をはじめとした都市部、特にYNKエリア(八重洲・日本橋・京橋)で実施される活動の第一歩として機能し、都市部における「リジェネアクション」に向けたものとなります。
Working Tables - issues identifications
ディスカッション
- 課題の特定
Working Tables - issues identifications
ディスカッション - 課題の特定
Working Tables - drafting a Manifesto with the actions to pursue in Tokyo
ディスカッション - 東京での具体的なアクションに向けたマニュフェスト
Working Tables - drafting a Manifesto with the actions to pursue in Tokyo
ディスカッション - 東京での具体的なアクションに向けたマニュフェスト
Summary and Q&A
まとめと質疑応答
Alessandro Fusco
深田昌則(Future Food Institute)
Summary and Q&A
まとめと質疑応答
リジェネレーションの
実践例を学ぶ
大ホール
文化・習慣の再定義と
人々のより良い暮らし
宇野常寛(PLANETS編集長)
リジェネレーションの取り組みは環境や経済のためだけのものではなく、文化・習慣をも再生していくことができる。飲まない東京を提唱し、だれもがより良く暮らせる社会の在り方を再定義する宇野常寛が語る、文化・習慣の再定義から生まれるリジェネラティブな社会を紹介する。
「水と生きる」~サントリーのサステナビリティ経営
北村暢康
(サントリーホールディングス株式会社)
「水と生きる」を掲げるサントリー。人と自然と響きあうことを通して「人間の生命の輝き」を目指すサントリーグループのサステナビリティ経営についてサステナビリティ推進部長の北村暢康氏が、サントリーの考え方と取組みを語る。
サステナブルなまちづくり
和泉晃(東京建物株式会社)
「社会課題の解決」と「企業としての成長」2つの大きな軸を掲げ、次世代デベロッパーへの進化を目指す東京建物が、まちづくりを通して実現する「サステナブルなまち」について、実例を通して紹介する。
「ゆずの村」が育む
リジェネラティブな社会
木下彰二(馬路村ゆずの森)
高知県安芸郡にある馬路村、奥深い山々に囲まれたこの村で、清流とゆずが育む豊かな社会がある。そんな馬路村の魅力や馬路村ゆずの森での取り組みを木下彰二が紹介する。
地域の伝統と歴史を活かした
食・農・ツーリズム
青山敦士(株式会社海士)
島根県隠岐郡海士町を中心に、リジェネラティブな食・農・ツーリズムの取り組みが加速している。大人の島留学や島体験インターンシッププロジェクトなど、Entoを起点として島から広がるリジェネラティブな活動を青山敦士が語る。
メディアから見るリジェネラティブカンパニー
岡田弘太郎(WIRED日本版)
川崎和也(Synflux)
WIRED日本版編集者である岡田弘太郎が、スペキュラティブ・ファッションデザイナーである川崎和也をゲストに迎え、リジェネラティブな取り組みについて、そして「未来を作る会社」はどういった企業かメディアの視点も踏まえ議論する。
リジェネラティブピッチ
コンテスト
大ホール
ピッチコンテスト
アンカンファレンスセッションからの共有
Alessandro Fusco
深田昌則 (Future Food Institute)
クロージング
小澤克人 (東京建物株式会社)
登壇者
-
- 安部 文洋 氏
- 東京都 政策企画局技監
-
- Sara Roversi 氏
- President of Future Food Institute
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- Mario Cucinella 氏
- 建築家
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- 柴沼 俊一 氏
- 株式会社シグマクシス・インベストメント代表取締役社長
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- 入山 章栄 氏
- 早稲田大学大学院経営管理研究科
早稲田大学 ビジネススクール 教授
-
- 谷本 有香 氏
- Forbes JAPAN 執行役員 Web編集部 編集長
-
- 宇野 常寛 氏
- 批評家
PLANETS編集長
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- 深田 昌則 氏
- Future Food Institute Japan Local Executive
-
- 沢 俊和 氏
- Tokyo Food Institute 代表理事
東京建物株式会社
-
- 木下 彰二 氏
- 馬路村農協 代表理事専務
-
- 青山 敦士 氏
- 株式会社海士 代表取締役
-
- Tim West 氏
- Human Capitalist
-
- 北村暢康
- サントリーホールディングス株式会社
-
- 岡田 弘太郎 氏
- 編集者
-
- 川崎 和也 氏
- Synflux株式会社
-
- Allessandro Fusco 氏
- Future Food Institute
Japan Director
-
- 和泉 晃 氏
- 東京建物株式会社
代表取締役 専務執行役員
-
- Sophia Schuff 氏
- Gehl
AND MORE!
SPONSORS
共催
-
代表挨拶
- 野村均(東京建物株式会社 代表取締役社長)
- 「東京建物グループは、2030年頃を見据えた長期ビジョン「次世代デベロッパーへ」に基づき「社会課題の解決」と「企業としての成長」のより高い次元での両立を掲げており、まちづくりを通じて、気候変動等の社会課題の解決に向けた取り組みを推進してまいりました。
今般、成熟した大都市である東京にリジェネレーションの思想や活動を取り入れることで、人々の生活や社会の繋がり、地球環境等を現在より豊かにする都市に進化させ、世界の新たなロールモデルとなる「Regenerative City Tokyo」を実現していくことを目的に、『RegenerAction Japan』を初開催します。世界中で都市部での人口増加が進む中、都市での取り組みは地球や人々の未来に更に重要になっています。
「Regenerative City Tokyo」の実現は、世界中の成熟した大都市に応用可能な知見を提供し、東京だけではなく地球環境と世界中の人々の生活をより良くすることに繋がると私たちは考えています。RegenerAction Japanを通じて、リジェネレーションへの理解を深めると同時に、具体的な活動と取り組む仲間を増やし、皆様と一緒に「Regenerative City Tokyo」を実現していきます。」
- Sara Roversi(Future Food Institute代表)
- 「Future Food Instituteでは、「食」は豊饒、繁栄、長寿のつながりであると信じています。統合型経済は、この複雑な関係性を調整するための私たちの指針となる枠組みであり、リジェネレーションは地球を守るための唯一の実行可能なアプローチです。
この精神に基づき、今こそ行動を起こす時です。RegenerActionアンカンファレンスは、世界的な変化の触媒となってきています。今年の5月にも、私たちはイタリアで多くの日本代表団や海外からのゲストを迎え、リジェネレーションにコミットする世界的なつながりを強化しました。そして今、私たちはこの精神を東京、特に活気あふれるYNK(八重洲・日本橋・京橋)地区にも広げています。私たちの使命の緊急性は明白です。私たちの地球は重大な岐路に立たされています。RegenerAction Japanを通じて、私たちとともに単に未来について議論するだけでなく、持続可能な解決策を一つずつ積極的に構築していきましょう。」